ミライセリフバコ

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米澤穂信著「リカーシブル」読感

先月発売された米澤穂信著の新刊「リカーシブル」を本日読み終えました。読了時間は約5時間。

以下感想・・・(ネタバレ注意)

リカーシブル

リカーシブル

 

・・・

ストーリーを簡単にまとめると

主人公ハルカというヨソモノが、とあるムラで過ごした10日間

なのですが、私は何か別のものを問いかけてくれたように感じました。

 

それは

「恐怖」とは何なのか?ということ。

 

なぜ私はこの作品を読んで恐怖を感じたのだろうか、という問い。

ムラ社会だから、昔の習わしだから?

日本人として生まれたから?

 

 そのあたりがもやもやしてしまい、これだという言葉で表現できないのが悔しいのですが、そのくらい「ミステリー=恐怖」という根本を問いかけてくれる作品でした。

 

ちなみに、過去の米澤穂信作品でこういった流れの作品といえば「犬はどこだ」が近いかもしれません。地域の独特な空気を感じる点で似ているかなと思います。

犬はどこだ (創元推理文庫)

犬はどこだ (創元推理文庫)