ミライセリフバコ

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理想と現実

23日の日記にも意見を書きましたが、高校での履修不足問題が公になりました。そしてその数がとてつもない数になっているのを見て「ああ、これが理想と現実か」と思いました。


学習指導要領についてはここでは割愛しますが、私が小学校の時代からわかることは

教科書は最後まで絶対終わらない

ということである。私が小学生の頃は土曜日は毎週授業で、高学年になると第2土曜が、そして中学生になると第2第4土曜が休日になりました。週5日になったのは私が大学生の時なのでゆとり教育などの諸問題には直接影響を受けませんでした。
しかし週5日になると公立高校は遵守しないといけないため、行事の削減など昔と比べると学校がつまらなくなったという声もあります。その点私立校は縛りがないため、今でも私の母校は第2第4土曜以外は授業があるそうです。ここからわかることはやはり全ての土曜日を休むのは本当に問題なのだ、ということを。


大学では教育についての授業があり、そこで国と教育委員会の対立について勉強したことがあります。その中で


国の言い分は、
国は将来を見据えて最新の教育を取り入れようとしているのに、教育委員会が反対するため理想の教育ができない。
教育委員会の言い分は、
国は生徒に勉強させないといけない内容が多すぎて自由がない。だから教育が発展しない。


私はそれぞれの言い分がぶつかりすぎて、日本の教育が進まないのだと考えます。今回は教育委員会のせいにして国の関与を強めていく流れになりそうですが、それだけでは問題の解決にならないのでは無いかと思います。上の対論では当時私が考えた結論は教育委員会が悪く国が正しい・・・と思っていました。
ただし今はどちらもがしがらみを捨てきれずに対立しているだけの状態が我が国の教育を悪くさせているのではないでしょうか?


理想と現実の対立は政治においても同じだと思います。日本の今日の政治は現実路線なのだから、教育も現実路線を踏ませるのが答えではないでしょうか。