DRMと著作物流通の簡略化が問題の解決にならないか
今年に入って日本の著作権利団体が「Culture First」という運動を発表しているが、私から見れば何年経とうがコピーライツ問題について進展していない、真剣に議論しているのだろうか、目先のことばかりしか考えていないのではないかと感じる。私が考えるコピーライツのあり方は
- 広く、あまねく
- 適切にコピーライツ課金を行う
方法を見つけていくべきではないかと考える。コピーライツに課金をする段階には主に2段階考えられる。
- 第一段階:CD・DVDなどの製品に販売する地点にてコピーライツ課金を上乗せする
- 第二段階:製品をコピーする機器やインフラに対してコピーライツ課金を徴収する
今日では第一段階、第二段階のそれぞれにおいてメーカ別、権利団体別にコピーライツ課金を行っているので二重、三重と課金が行われている。
著作物は英語で「Copyrights」直訳すると「コピーする権利」。著作権団体が悪者として見られがちなインターネット社会だが、このコピーライツ団体がまとまっているおかげで私たちは著作物を多く、広大に手に入れることができているのである。
ただ今の流れではコピーライツ団体は今のままでは「金が欲しいからじゃんじゃん権利を主張していこう!」という自己主義にしか見えなくなってしまっている。本来の仕事は「著作物を広めるための課金方法やルールをつくる機関」ではないだろうか。
しかしきちんとその仕事をしているのかと考えるとそれは今日疑問である。今までのテレビや有線といった旧来インフラからの課金以外のルールが間に合わず取り残されている状態ではなかろうか。その為後出しで機器に課金を進める姿勢を示しているが、今後様々なインフラが出没する際に今のままのスピードでは絶対に間に合わない。全く利用者のことを無視した乱立したシステムの結果がこれだ。そこで私は面倒でも以下のようなシステムの確立を目指すべきである。
- 広く、浅い課金システムの導入
- 著作物を安く大量に流通させるシステム・・・著作者には申し訳ないが、デジタルコピーに関しては音質、画質に応じて課金差を設ける(例えでは・・・パリの喫茶店では同じ店でも場所に応じてコーヒーの値段が変わる)
コピーライツ団体は今までテレビや限られたインフラに対して課金をすることができたので、問題はなかった。しかしインターネットや携帯電話などの多様性なインフラが急速に成長してしまったため、インフラに対する課金ルールが間に合わなくなってしまった。
ただし後の利便性を考え第一段階にて著作物のみにコピーライツ課金を行ってしまうと、著作物が割高になってしまい流通を萎縮させてします可能性がありこれを進めるには限界がある。
そこで素人の私が考える方法は
- 流通DRM(デジタル著作管理)の統一・ただしコピーコントロールは行わない
- 課金が必要なコピーライツを提供、利用するための方法(申請)の簡略化
この問題では、必ず商品メーカー・コピーライツ団体・消費者の誰一人も不利益を被るシステムを構築してはならないことが重要である。私が重要と考える「広く、あまねく、低価格、大量にモノを回せる」最善・最速の方法はこれではないか。その為には
問題が複雑で、すぐには解決できないであろうが是非海外がどうこうではなく、将来を見据えたコピーライツを見つめて欲しい。
素人の意見に最後までつきあっていただき、ありがとう。