ミライセリフバコ

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儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴


21日発売日に購入し、本日読破。

いやー久しぶりに背筋が凍るほど怖いミステリー作品でした。(というか怖いものが苦手なので他を多く知りませんが・・・)
短編集と初書き下ろしという前回古典部の「遠まわりする雛」形式の出版になっています。目録はこちらより

http://www.pandreamium.net/bookinfo/11the_babel_club_chronicle.html

「秘密の書棚」を共有する二人を襲う、酸鼻な不幸。「身内に不幸がありまして」。
 その家の応接間には、空を紫に塗った絵がかけられている。「北の館の罪人」。
 愛らしく、それでいて人跡まれな山荘に、遭難者が消えた。「山荘秘聞」。
 わたしの弱さは結局生まれつきのものだったのだと、いまになって思う。「玉野五十鈴の誉れ」。
「バベルの会」を除名された元会員は、知りたくなかった真実を知る。「儚い羊たちの晩餐」。

短編のほうは雑誌で読んでいなかったのですべての作品が初めてでした。キーワードになるのは「バベルの会」・・・その謎については最後の書き下ろし「儚い羊たちの晩餐」に今回描かれています。まあこの本のサブタイトル「The Babel Club Chronicle」訳すと「バベルの会年代記」(直訳すぎ・・・)ということなのでぜひ最初から最後まで絶対(二度いいます、絶対!)順序良く読まれることがおすすめです。


どの短編の感想を少しでも書くと最後のネタバレになってしまいそうなので書きませんが、私はそれぞれのストーリーにおける伏線や描かれない背景を想像してしまうところにかなり惹かれてしまいました。

最後にこの本でのきになった3つのキーワードを・・・


「主人公」「バベルの会」「まさか」


では、注意して読んでください。